2012年9月7日金曜日

猿は怖い。

つい3日くらい前に猿の惑星ジェネシスのDVDを借りて見ました。まあぼんやりと何だか薄っぺらいハナシだなあと思いましたが、シーザーこと主人公のお猿さんの深い知性を宿す瞳は少し印象に残ってます。
そしたら、本日パンくんが研修生を襲うというブラックジョークのようなショッキングなニュースが入ってきました。パンくんも『ノオオオォォォォ~~~!!!』とか叫び出しそうな雰囲気ありますからね(ナイか…)。


引退前のイタい汚点になる事件で被害者の方はもちろん、パンくんにも同情します。



そこでサルにまつわる昔話なのですが、インドの聖地バラナシの安宿でのこと。ドアを開け放してある部屋のベッドの上でうだうだしてると、視界の隅に何かがササッと動きました。パッとそちらを見てアッと思いました。サルです。サルが部屋に入ってきました。呆気にとられていると、机の上に置いてあった私のバナナをわしっと掴みました。“オレのバナナ、盗られる!”と気付いてガバッと起きたものの時すでに遅し、ましらの如く(←そのまんま)逃げ去ってしまいました。


そして次の日かその次の日か覚えてませんが、その宿の屋上でまたうだうだしていた時、屋上の縁にサルが座っていました。とにかくバラナシにはサルがいっぱいいるのでそれがバナナを盗ったサルだとは思いませんでしたが、とにかくサルはオレのバナナの仇、連帯責任を取ってもらおーか、とじわじわ近づいていきました。そしてその猿と私の距離約2メートル、こっちをじーっと見ていますが、猿、まだ逃げません。そこで私は静かに両手を持ち上げファイティングポーズをとりました。ボクシングは好きでよく見てましたし、実際ボクシングの経験は無いですが、鏡前でのシャドーボクシング歴だけは結構長かったのでなかなか様になっているはずです。
『オラ、どーだ。ビビっただろ。さっさと逃げた方が身のためだぜぇ。』と心の中で挑発しました。するとその猿、私の体重の4分の1もないだろうになんと私に向かってシャーーッ!!とか言って威嚇してきたのでした。…奴、やる気です。



私は、『ええっ!に、逃げないの??き、聞いてないよー!』と思いました。絶対すぐ逃げると思ってたのに。その時の私をマンガにしたら絶対額に汗が描かれていたはずです。


私は仕方ないので素早くあたりを見回し、棒のようなものを発見。それを取ってきて、再び猿に突進すると、今度はさすがにウキキッとか言いながら逃げていきました。

『フン、ざ、ザマーミロ。人間サマに逆らうと怖いんだぞー。』と心の中で言ってやりました。私の強さを身にしみて思い知ったであろうあの猿はその後2度と人間サマに逆らうことはないんじゃないかと思いますが、実際のところはどうか知りません。



イヤー、猿って結構怖いなあと思った20代前半の冬。

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