2012年1月10日火曜日

冬季休業のお知らせ。

本日より阿蘇ベースは冬季休業に入らせていただきます。

冬の阿蘇も樹氷が見えたり、凍った滝があったりと大変美しいのですが、やはり寒いからか訪れるゲストさんは少なく、私達も1年ほぼ休みらしい休みなしでやっておりますのでこの時期にリフレッシュの為休ませていただきます。


「阿蘇ベースに泊まりたかったんだけど残念だなぁ。」という方が万が一(←だったら悲しいけど)いらっしゃったとしたら大変申し訳ございません。


しばらく休んでまた2月24日(金)から再開致します。冬季休業期間中も予約は電話、メールフォーム、オンラインと承っております。電話はウチにおりましたら出ます。このブログは気が乗り次第、ぼちぼち、ゆるゆると更新していこうと思ってます。

それではみなさま、再開後も阿蘇ベースをよろしくお願いします!



2012年1月8日日曜日

観光客ズレのはなし。

前回のブログに匿名さんからコメントいただき、思い出したことがありますので紹介させていただきます。




私が小学校に入ったくらいだったでしょうか、富士山周辺にある白い絹糸が幾筋も垂れているように見える有名な某滝に連れていってもらったことがあります。

それは見事な滝で子供心にいいところだなぁ、と思ったことをはっきりと覚えています。


そして、それなりに多くの旅行も経験した大人になった後で再びこの滝を訪れたときのはなしです。


滝へ続く道の脇に建つあるお土産屋さんの店先で、オバちゃんが観光客をしきりに呼びとめていました。

何をやっていたのかというと、蓋の無い箱に砂が入っていて、この砂の中にもしもダイヤモンド(もちろんオモチャのですが)が入っていたらあなたはラッキー。ダイヤモンド差し上げます!という余興を行っていたのでした。
前を通ると「アラお兄さんも是非やってってくださいな。」と言われたかどーかは忘れましたが、私も結構強引にやらされてしまいました。

箱を持っているのはおそらく旦那さんでしょう、腹黒いマギー司郎のような胡散臭そーなおっさんでしたが砂をかき分けかき分け、「あー、今回は無いですかねえ。」などと言って、フーン、ないのか、と思っていたら、最後の最後に手品のように砂の中からダイヤモンドがひょっこり出てきたのでした。

「ありましたー!おめでとうございます!!」などと言われて気を良くしていると、「それではこれをネックレスにしますので、1000円になります。」と、のたまいやがりました。私はもちろん、「は!?じゃあいらないです。」といいました。その後も何かしつこく言ってきたような気もしますがそのオバさんは不満まるだしの顔でじゃ行きなという素振りを見せました。私は腹が立ったので「は!?ダイヤモンドは?」といって憎々しげな顔をしているオバさん、おっさんから貰えるはずのそのなんちゃってダイヤモンドをぶんどってやりました。今思うと目の前でポイッと捨ててやればよかったと思いますが、その時は一応ポケットにしまいスタスタと先へ進んだのでした。


その後で近くを歩いていた若者グループのひとりが肩を落としながら、「ネックレス買わされちゃったよー。」などと話しているのも聞きました。


もう10年位前の話なので流石にもうこんなことはやってないでしょうが、『観光地の腐敗ここに極まれり、だな。』とその時思ったことをよく覚えています。観光客がお金にしか見えない、というか。





海外の観光地でも、とにかく何とかして観光客から少しでもたくさんお金を絞り取ってやろうと待ち構えている輩はもちろん大勢います。そういった輩との対決も旅の醍醐味のひとつであると言えなくもないですが、やはり鬱陶しいものですし、日本人としては日本でもそんなことをやっているのは恥ずかしくなります。

さらに恐いことは、そういったトラブルはその観光地の印象に直結してしまうことです。いくら阿蘇が素晴らしくても、何かひとつ不愉快な出来事があると、阿蘇の印象そのものが悪くなってしまいます。結果その人はもう阿蘇はいいや、二度と来ることはないな、と思ってしまうでしょう。

阿蘇に食べさせてもらっている私達としましては由々しき事態です。



観光地に住む正しい(と私が思う)心構えは『どーでい、オイラたちの○○は。スゲーだろ。まあとにかくゆっくり楽しんでくんな。』と、このように江戸っ子風でなくてもいいですが、まあそんな感じがいいんじゃないかと思ってます。私もそんな気持ちでゲストさんたちを迎えています。その気持ちの一枚下の部分で、(そんでもって、ウチに泊まってくれたらすごくうれしいんだけどなぁ。連泊とかしてくれたらさらにうれしいんだけどなぁ。)と、これはこころの中で秘かにつぶやいています。



いくら阿蘇がその滝に比べてはるかにスケールの大きな観光地だとしても、観光客のみなさんに1回来て「まあも―いいや。」とばかり思わせていたらよくて現状維持、基本ジリ貧です。『世界の阿蘇』のポテンシャルは今よりもっともっと大きいと私自身は考えています。

2012年1月6日金曜日

ちょっと提案。

山は白く、冷え込みの厳しい最近の阿蘇ですが、あるゲストさんが先日の朝、バスに乗ってロープウェイ乗り場に着き火口まで歩こうとしたところ、特に説明もなく「火口まではロープウェイでしか行けません。」と言われたそうです。

ハテ?ロープウェイ乗り場から火口まではロープウェイ、車(有料道路)、徒歩(20分弱程度)で行くことができるはずです。火口エリアが火山ガスのため進入禁止にはよくなりますが、その場合ロープウェイもストップしているはずですが…。

…どうやら道路が凍結しているため危険だ、ということらしいですね。そうですか。そりゃあ道路が凍ってたら滑りやすいし危ないのはわかります。しかしそれで「火口まではロープウェイでしか行けません。」はどうなのかと思いますね。「アンタ今火口まで歩くだなんて、滑って転んで骨折るよ。悪いこと言わないからロープウェイ乗りなさいよ。」などと言うべきだと思います(別におばちゃん口調でなくてもいいですが)。

たとえそんな忠告を無視して歩いて行って、ホントに滑って転んで骨折ったとしてもだれの責任でもなく自分の責任じゃないですか。


そのゲストさんは歩いて行けると聞いてたのにおかしいなと思いつつも仕方が無いので往復のチケットを買い、火口までロープウェイで行き、その後砂千里(火口東側に広がる、ちょっと地球じゃあないような風景の場所)あたりをウロウロ散策し、帰りはロープウェイを使わずそのまま歩いて戻ったのでした。片道分は結局使わずじまい。

片道600円往復1000円が安いか高いかの問題ではないですが、たいした説明もなく、『ロープウェイでしか行けない』では、「この壺を買わないと身内に不幸が起こるよ。」という新興宗教の手口とそう大して変わらないような気がする、というのはかなり言い過ぎのような気もするのでそこまではいいませんが、まあ日本的な過剰保護の帰結というのかなんなのか…。


ヨソもんが生意気なことを言うようですが、とにかく『世界の阿蘇』にふさわしい運営をしてほしいものです。


この際ついでにもういちど個人的な提案をすると、火口のガス規制も

「今火口見に行ったら、アンタ死ぬよ!!そこでハイ、ガスマスク。定価5000円のところ、今ならなんと3000円ポッキリ!レンタルだったらたったの500円だよ!」などと規制中もガスマスクで火口見学をさせたらいいと思います。

『世界の阿蘇』としては提案する私としても少々品の無いやり方のような気もしますが、ようするに『今火口に近づくのは危険だけどどうしても見たいなら自己責任で見てね。マスク外したら死ぬからね。』とするのはダメでしょうか。



雨の日のカルカッタのリキシャマンのように、火口規制がかかると売り上げ倍増間違いなしです(…品は無いかな、確かに。)。

2012年1月1日日曜日

あけましておめでとうございます!

新年明けましておめでとうございます。

こちら阿蘇は期待していた雪は積もっておらず、あいにくの空模様で初日の出は拝めなかったのではないかと思いますが、とにかくまた新しい一年が始まりました。本年もASO BASE BACKPACKERSをどうぞよろしくお願い致します!


一年の計は元旦にあり、と申しますがみなさまもう今年の目標など立てられましたでしょうか?


自分にプレッシャーをかけるためにひとつ本年の目標を、だれも実際は興味が無かろーと、ここで大々的に宣言しておきます。


ジャジャーン!






ハーモニカ、やります。




全くの°素人ですが、教本、ブルースハープ入門“初歩の初歩”もすでに買いましたし、阿蘇ベースの冬休み中に猛特訓しますので、再開後はゲストさんのリクエストにも答えられるようにします。ただしリクエストは“キラキラ星”に限らせていただきますが。

四十路の坂がはっきりと視界に入ってきましたので、とりあえず何かひとつ新しい事を始めようと思った次第です。



それでは本年が皆さまにとって良い年になりますように!