2011年4月27日水曜日

D1 GRAND PRIX @ オートポリス



阿蘇からそれほど遠くないどこか北の方にサーキット場があるらしい、というのは小耳にはさんでいました。個人的にモータースポーツにはそれほど(というか正直に言うと全く)興味が無いので小耳にはさんでおいて、「ああそうなんだ。」と思ったきり、見に行くでもなしそのうちすっかり忘れていたのでした。

そんなときに先日のゲストさん、イングランドのDicconさんからチェックイン後に「明日、ここからどこか近くで車のレースがあるから見に行きたい。(意訳)」との質問が。

以前小耳にはさんでいたお陰でピンと来て、ググってみるとありました。オートポリスさんです。

D1 GRAND PRIX 決勝戦という大きなレース(らしいです)でした。Dicconさん、“close to Aso station”とかなんとか言ってましたが、実際は阿蘇ベースから30km弱ほどで、もちろん歩いていくことが出来る距離ではなく、そこまでの公共交通機関もありません。タクシーではお金がかかりすぎます。

ということでヒッチハイクをおススメしました。欧米人は日本では比較的ヒッチハイクしやすいですが、阿蘇駅からだと少し手こずるのではないかと思い、大観峰近くまでバスで行ってミルクロードでのトライを提案しました。A4用紙2枚をつなぎ合わせ、大きな文字で“オートポリス”と書いて、帰り用にもう一枚“阿蘇駅”の紙も用意しました。すこしシャイに見える彼は、「Tomorrow is gonna be an Adventure.」とやや緊張気味の様子。

その日は時折雨が降るあいにくの天気でしたが、夕方頃、冒険を終えて阿蘇ベースに帰ってきた彼はこころもち達成感をにじませた顔で、

「People are so friendly!」

と言ってました。よい一日で良かったです。


2011年4月25日月曜日

ホント、デスカ?

定年退職して念願の長期旅行、9ヶ月間の予定で現在7ヶ月目、フランスのParadasさん。震災後にニュージーランドから来日したそうです。



以下英語意訳。

私「よく日本行きをキャンセルしませんでしたね。」

Paradasさん「だって、日本には1億数千万の人たちが住んでるでしょう。その人たち全員日本から避難する?しないわよねえ。」


様々な憶測や情報が飛び交う中で、これはシンプルに本質をついた指摘ではないかと思います。

もちろんこんなにも大勢の方々が犠牲になった大災害です。そんな国に“遊びに行く”、のは忍びない、だから予定していた日本行きはキャンセルだ、という気持ちは十二分に理解出来ます。しかし、『とにかく放射能が危険なので日本に行くのはヤバいだろう』と考えているのならば、なるべくシンプルな生活を送りたいと思っている私でさえ、少し思考がシンプルすぎるのではないかと思ってしまいます。



Paradasさん「友達からメールが来て私に聞いたの。『今度私達中国に行こうと思ってるんだけど、大丈夫かしら。』」ここで彼女、力いっぱいの呆れ顔

アメリカでも“放射能に効く薬”が品切れ状態だったと聞いています。


私ならば絶対にそんな情報には踊らされない、とは限りません。自戒も込めて、ですが、普段から『ソレ、ホントカ?』と錯綜する情報に対して疑いの目を持つことも重要だな、と思います。

2011年4月23日土曜日

奈良裕之さんLIVE@阿蘇ベース_その2

(続き。)

じつはそのライブの日の日中、10数名の団体で、ある“やや秘密”の場所(阿蘇ベースのゲストさんにはご案内してますよ。)に登っての野外ライブ演奏会(“奉納”、と奈良さんは仰るようですね。)もまた行われていたのでした。



“スピリットキャッチャー”、と呼ばれる不思議な楽器を使う奈良さん↓。





もし私が山登り中にこのような一行を見かけたら、

①隠れる。

②様子を観察する。

③そ~っと逃げる。

④ブログに書く。

(※見つかったら、死ぬ気で逃げる。)

と、このような流れになったかと思います。この中のひとりで良かったです。


特別な場所で、特別な演奏を聴けた私はほんとうに果報者です。

奈良さん、今井さん、Oさん、Aさん、Vさん、どうもありがとうございましたー!


奈良裕之さんLIVE@阿蘇ベース

先日、告知通り奈良裕之(ならゆうじ)さんにおいでいただきました。お会いしてみると、やはり、というか、俗世間の哀歓をひとつ超越した精神世界の住民然とした神秘的な佇まいで、思わず手を合わせて拝みたくなるような微笑を絶やさないホトケサマのような方でした。
かといって、気位が高くてお話ししづらいタイプ、という感じではなく、あくまで物腰は柔らかに、気さくにお話もされます。


「ライブ前とか緊張しないんですか?」
「あぁ、それは全くしないですね。」
「観客がたくさんいても。」
「そうですね。」

…うーん、私にはムリ(人前に出ると、アガる。)

「動じない心、というのは技術―テクニックなんですよ。(←要約)と奈良さんは仰いました。そしてそのことについて少々説明いただきました。

…うーん、理屈ではなんとなく解る気がします。でも実際そのように実行出来るかどうかはまた別問題で、私のような並の人間には、奈良さんのような“揺れないこころ”を会得するのは、残念ながらあと四半世紀3回分くらいはかかりそうです…。


全く聞いてなかったのですが、ピアノ&シンセサイザーの即興演奏家である、今井てつさんもおいでくださり、おふたりのジョイントライブでした。

どこから、どうやって発せられているのか、じぃーっと見ていてもよく分からなかった、まさしく“風の音”からはじまる(後から聞いたら、奈良さんの呼吸音、ですって。びっくり。)、日常おいそれとは体験できない不思議な世界に引き込まれるような、素晴らしいライブでした。

照明を全部落としてロウソクの炎のみでしたので、使えるような写真が一枚も撮れてなかったのが残念ですが、下はライブ終了直後の一枚…。


ライブの後は、阿蘇ベース初の完全ベジタリアンディナーで、ささやかな宴を開きました。奈良さんご一行は菜食主義者でお酒も飲みませんが(奈良さん曰く、もう一生分飲んだ、とのこと。)、私達は構わずぐいぐいと飲んでしまいました。

その中でなんとなくカエルの話が出まして、今回の発起人Yさん、ヒキガエルが好きで、家の周りにたくさんいるらしいヒキガエルをテントの中で飼っていたことがある、という話から、

Yさん「以前原付に乗っているときヒキガエルを避けきれずに轢いてしまったんですよ。でもなんでか分からんですけど、そのカエル、全然平気でピンピンしてたんですよ。」と言ったら、奈良さんすかさず「ケロッとしてた?」。オヤジギャグとは言わせない、スピード感とキレのあるギャグで、私をうならせたのでした。

(ほんの少し続きます。)


2011年4月19日火曜日

さくらのあとの雪化粧。

4月も半ばを過ぎ、新緑が芽吹き始め、桜も散りました。そんな春真っ盛り(であるはず)の阿蘇、今朝起きてみると山が白くなっていました。

阿蘇ベースの2階から望む今日の高岳↓。



明日(20日)の夜は阿蘇ベースで奈良裕之さんの演奏会が開かれます。こんな滅多にないビッグチャンスを逃しそうな皆さま方、そんなことでいいんですか(と、いきなりキレてみる。)!!

冗談はさておき、折角の機会ですのでよかったらどなたでも阿蘇ベースにお越しいただければ、と思います。待ってますよ~。

2011年4月14日木曜日

火渡り2011



阿蘇ベースから歩いてすぐの西巌殿寺さんで、1年の無病息災を願い毎年4月13日に行われる火渡りの神事ありました。

阿蘇ベースでは珍しい南アフリカのゲストさん、Oliviaさんもこの荒行にチャレンジ。



昨年はこんな感じで結構どきどきの参加でしたが、今年はどちらかというと、“また火傷したら、逆にオイシイ。”(←芸人じゃあないんだから)くらいの開き直った気持ちがありましたので、ややリラックス気味で参加。

期待に反して『ジュッ。』とはならず、難なく完遂。Oliviaさんも「思ったより熱くなかった。(英語)」と言ってました。でも風変わりな日本の神事に参加できて、にこにこと満足顔。


私の妻も今年初挑戦したので彼女の火渡り中の写真を撮ったら、イモムシを生で食べさせられているかような半泣き気味のナサケない表情をしていました。大変笑わせてもらったので「この写真ブログ載せてもいい?」と聞いたら本気で怒ってしまいました。

2011年4月11日月曜日

噴火前?

数日前の快晴のある日、友人のKさんが阿蘇ベースに出張兼旅行(旅行兼出張と言った方がいいのかも。)にこられたので山登りに一緒に行ってきました。

はっきりといつからかは分かりませんが、東北の地震があった後くらいから中岳第一火口にいつもあった神秘的な青緑色の水(湯だまり)がなくなり、泥状の底が見える状態になっています。

新聞等でも先日“日本の火山活動が活発化しだした”、みたいな記事があったかと思います。

そして実際どうやら阿蘇山は、噴火前に湯だまりが消失するのが慣例になっているようです。



今まで何回も火口を見に行ってますが、今回は今までに見た火口とはかなり様子が違っていました。向かい側の岩壁の色なんか緑色だし…。

これが今回↓



以前はこんな感じ↓



ウ、ウーム…。噴火…、するのか?

阿蘇に住むと決めたときから、「死ぬまでに噴火するとこ見れたらいーな。」などとのんきに考えていましたが、なんか思ったより早く、その願いが叶いそうな気がしてきました。



イヤ、あくまで被害が無ければ、のハナシですが、少々不謹慎でしたでしょうか。失礼しました。しかしKさん、帰宅後のお礼メールで「噴火寸前の阿蘇火口を見れた私はすごくラッキーでした。」などと、不謹慎極まりないことを言っていました。

まあしかし繰り返すようですが、被害さえ無ければ、噴火も阿蘇が世界中からさらに注目されるひとつの起爆剤(←また不謹慎)になるかもしれませんし、私的にもあまり大きな声では言えませんがすこしワクワクする気持ちも無きにしも非ずです。


ただし注目はされても観光客は恐がって激減しそうなので、阿蘇ベースにとっては本末転倒です。そういう意味ではかなり心配。そのときはHPで『阿蘇ベースの2階から噴火が見える今がチャーンス!』などと大きな声で宣伝してやろーかと考えてます。

2011年4月2日土曜日

音霊のアーティスト、奈良裕之(ならゆうじ)さん LIVE@ASO BASE

LIVEパフォーマンスの告知です!


阿蘇ベースでは、先月のおいかどさんに続き今月もまた友人のYさんの紹介で、地球交響曲(ガイアシンフォニー)にも出演されている、その分野では有名なアーティスト、奈良裕之(ならゆうじ)さんに来ていただけることになりました。

HPはコチラ↓

http://www.narayuji.com/


私はまだお会いしたことはなく、YouTubeで拝見しただけですが、スピリチュアル系、と言っていいのでしょうか、なにか幻想的な非日常的世界にいざなわれるような不思議な感じがします。


Yさん曰く、

「前回は“河童”だったけど、今回は“天狗”みたいな感じ…。」(要するに、世俗を超越した印象らしい。)


4月20日、夜@阿蘇ベース。私も今からとても楽しみです!

宿泊されない方でもOKですが、奈良さんのCDを買っていただくとか、すこしの“おひねり”などは、していただければありがたいと思います。そう滅多やたらとある機会じゃあないですよ。興味のある方はお気軽にお越しください!

2011年4月1日金曜日

HOSTELBOOKERS ASIA TOP 3

こんなときですが、うれしいことがありましたのでおおきな声で言ってしまいます。


ASO BASE BACKPACKERS がHOSTELBOOKERSというホステル予約では世界2番目(だと思う)の予約サイトの2010年度アジア総合部門のTOP THREE PROPERTY(上位3位以内の宿)に選ばれました。エイプリルフールではありませんよぉ。




とはいえ、こういう業界とは無縁の生活をされているほとんどの方が、「ふーん、それってスゴイの?」くらいの感想しか持たれないかもしれません。ですがこれは、昨年9月のBest Atmosphere Awardとは違い、手前味噌にはなりますが、かなりスゴイと思います。

どのくらいスゴイかをボクシングに例えると、全く私個人的な感覚から言うと、OPBF(東洋太平洋ボクシング連盟)のタイトルを獲得するくらいすごいのではないかと勝手に思ってます(え、まだちょっと分かり難い?)。

しかしながら、これは私達が頑張った、というよりは新築故の新しキレイさが評価された、という部分が大きいのは間違いありません。これから年を重ねるにつれて、建物は今よりどうしても古くなっていきます。それを“ふるい”、ではなく、“味わいがある”にしていけるよう、これからも一歩一歩、ぼちぼちと精進していこうと思います。

そして、評価してくださったゲストの皆さま、阿蘇ベース立ち上げにご協力いただきましたたくさんの皆さま、いつもいつも感謝してます。本当にありがとうございましたー!

ある日の薪割りにて。

薪ストーブのある宿、阿蘇ベース。薪割り係は私です。


先日薪割りをしていて、太い薪のど真ん中をスパーン! と気持ちよく真っ二つに割った丁度そのとき、たまたまそばを通りかかった小学生グループがいました。

それを見ていたその中のひとり、何を思ったか、「おー、鉄人!」と結構大きな歓声をあげたのでした。


何で“鉄人”なのか、意味はよく分かりませんが、聞こえないふりをしつつも、とりあえず、「フッ…。」と口の片方の端を上げ気味に、前髪をかきあげる仕草でキメておきました。


かきあげる前髪はないのですが。