2010年6月29日火曜日

Internal Use Only

ASO BASEには英語、日本語での説明や注意書きが何箇所か貼ってあります。昨年11月のオープンから今までの経験上、表現を変えたほうが良いと思われる文章があり、少々気になってきたのでこの際いくつかの注意書きを一新しようと、ネイティブ英語スピーカーであるオーストラリアのJessicaさんに自然な英語に聞こえるか確認してもらいました。

そこで話題になったのが、『Internal Use Only』(部外秘、社外秘、持ち出し禁止)です。
阿蘇ベースには“意外と結構高価な”英語漫画も少々置いてありまして、それには持ち出し禁止です、という意味合いでInternal Use Onlyと書いたシールを貼っています。

そして阿蘇ベースにはシャワー室の前に化粧水や乳液なるものも置いておるのですが、同じく持って行かんといてね、という意味合いで『Internal Use Only』と書いて貼っていました。が、どうやらコレ、オカシな英語だったみたいです。

液体などをInternal Useとしてしまうと、 彼女が言うには「to drink or rather you should drink」、つまり、コレ飲んでね、というようなイミになってしまうとのことでした(笑)。へぇーー、そうなんですか。今までだーれもなにも言ってくれませんでした。誰かツッコんでくれたらよかったのに。


しかし、英語ってホント、ムズカシイですね…。まだまだ英語で苦労してます。

2010年6月20日日曜日

プチ旅行 to 阿蘇観光ホテル③





前回の続き。


ここからは舗装道路。でも車など全く通らないのでまだキキは放したまま。




しかし暑いな。キキも暑そうなので何度も水をやります。自分が今どのあたりを歩いているのかいまいちわからないけれど、とにかく北へ進めば米塚あたりに辿り着くだろうとどんどん進みます。そのうち時折車が通る道路に合流。ここからは紐をつけて歩きます。

ん、キキ。どーした、座り込んで。なに?“アツイ ツカレタ”?なんだよ、オマエ犬だろ。犬ってもっと体力あるもんじゃあないんか?まあでも、すでに暑い中4時間近く歩いてるからな。そんだけ歩いたこと今までないもんな。ほら、犬用ソーセージ、これで元気出せよ…。



そして「さ、行こっ」と紐を軽く引っ張ると、引きずられるようにとぼとぼと再び歩き出します。もう決して私の前を歩きません。
ホラ、杵島岳が見えたぞ。どうやら道は間違ってなさそうだ。頑張れ、もう少しで米塚(と呼ばれるとてもかわいらしい山)が見えるはずだ。時折休憩を入れ(道路わきにへたりこみます)、ソーセージと水を与え(よほど疲れているのか、いつものようにがっついて食べません)、「ホレもう少しだ、キキ。ガンバレガンバレ。」と励ましつつようやく米塚が現れました。米塚からASO BASEまではまだ歩くとかなり遠いので、当初の予定通り父に迎えに来てもらうように30分ほど前に電話しておきました。米塚近くの駐車場にはすでに父が待っていました。

「キキ!」と呼ばれて、いつもなら猛然とダッシュするはずなのですが、今回は砂漠の遭難者がオアシスを見つけた時のようにへろへろ、よたよたと最後の力を振り絞って父のほうに走っていきます。

ゴォーーール!

よくがんばったな、キキ。でもヒトはまだ平気なのに、5ヶ月の子犬とはいえイヌがこんなにもバテるもんだとは思いませんでした。

ASO BASEに帰着したキキは、いつもの縁側にへたり込み、ようやく安心しきった表情でこう言いました(言ったように見えました)…。



“ヤッパリ ウチガ イチバン ダネー!!”



今後、キキが私とプチ旅行に行きたがるか、行きたがらないかは今のところ不明です…。


プチ旅行 to 阿蘇観光ホテル②




続き。

おー、いかにも、『廃墟』だな…。



中をのぞくとまるで整理する暇もなく逃げ出したかのように色々なモノが乱雑に残されています。お、ドアが開いてる。入っていいのかな。まあ、どちらかといえばいけないのだろうが、いいや、入っちゃえ。と、キキを紐でつなぎ、一緒に建物の中へ。

食器類がこんなにいっぱい。料理技術優秀と書かれた記念の盾のようなものが掛ってます(なんで置きっぱなしなんだろう)。



廃墟特有の物悲しい雰囲気。ひとことで言うと薄気味悪い。かつてここでにぎやかな食事が毎晩繰り広げられたことだろうと想像してみる。大昔に見た『シャイニング』でも、ジャックニコルソンが過去に繰り広げられていた優雅なパーティの幻覚を見るシーンがなかったっけ…。もうちょっと奥へ行ってみよう。暖炉もある。そして階段がある。

上に行ってみようか。しかしこの階段…。く、暗い…。が、行くぞ、キキ。Let's step into the darkness! だ。ホラ、来い、キキ。このくらいの階段登れるやろ?

ん?なになに、“ソッチハ クラクテ コワイカラ イキタクナイヨ”だって?なんだよナサケないヤツだなぁ。

と、なんとか飼い主=親分の威厳を誇示しつつも、そのキキの嘆願をアッサリ受諾

イヤ、暗闇に恐れ(畏れ)を抱くのは人類の遺伝子に刻まれた本来の機能が正常に働いている証拠だし(言い訳①)、別にこのプチ旅行、罰ゲームじゃあないし(言い訳②)、、、よし、撤退。

ふぅ、外の空気はウマいぜ、とひと安心。しかし、建物の周りをうろうろしてみると外に階段が。ちょっと登ってみるか。かなり急だな。よし、キキ。抱っこしてやる。行くぞ。おー、屋上テラス。なかなかいい眺めだなー。おや、さらに上に行く階段が。よし、キキ。ここで待ってろ。ちょっと上見てくる。



そして親分(私)の姿が見えなくなると、“ドコイクノー! オイテ イカナイデヨー!!”とばかりに、きーんきーんと狂ったように鳴き(泣き)出すキキ。まだまだ子供なんです。

よしよし、そんな心配すんなって。さあもう行くぞ。と阿蘇観光ホテル跡を後にします…。



しかし私も何度か野宿の経験がありますが、雨風がしのげるからと言ってこの建物の中でひと晩過ごすのは絶っっっ対にイヤですね。

もう少ーしだけ続く。

2010年6月19日土曜日

プチ旅行 to 阿蘇観光ホテル①

先日宿泊いただいたDemienさんが山頂からASO BASEに徒歩で帰ろうとして全く違う方向に下山してしまい(どんだけ方向音痴やねん、というほどズレた方角に下山してます)、ある興味深い場所にたどり着きました。

彼に映画『シャイニング』を思い起こさせたというその場所は、調べてみると、阿蘇観光ホテルの跡地(廃墟)でした。


えーと、なになに。昭和天皇が3回もご宿泊なさっている。へぇーー。映画『呪怨』の清水崇監督が『輪廻』というホラー映画をこの場所で撮影している。ほぉーー。(ウィキペディアより)今度その映画見てみなきゃ。


うーん、ここは行ってみなきゃイカンな!

というわけで掃除をなるべく早めに終わらせて行ってまいりました。山頂付近の草千里まで妻に車で連れて行ってもらい、そこから西に向かうルートを下山します。このルートでしたらだあれも人はおらんだろうということで、今回はウチの犬(キキ♀5ヶ月)を連れて行ってきました(とてもフレンドリーなイヌですが、人がいるところだとヨロコびすぎてコーフンしてヒトに飛びかかります)。

さぁ、出発。あんまり遠くへ行くなよ、と犬用ソーセージを一切れやって紐を外します。
「ええい、邪魔、足元入りすぎ。踏んずけるぞ。」というくらい足元をチョロチョロ。林に入り立ちションしたら(失礼)、右足と左足の間から顔を出す始末(とても危険だ)。とにかく5mと離れません。まだまだ甘えん坊なんです。




なんだコレハ?イモムシのようなのがたくさん垂れ下がって…。


草千里からだとずーっと下り。道は常時人が通っている形跡はないですが、一本道。迷うことはないでしょう。しばらくすると早くも赤く特徴的な屋根が遠くに見えます。さらに進むと姿は見えないけれどザーッという滝の音が結構近くに聞こえ、それを過ぎると草千里遊歩道入口の寂れた看板が。その横には朽ちて穴だらけなのに今だにもうもうと蒸気を吐きだしているタンク。不気味といえば不気味です。



そして、その建物はそこから少し下ったすぐの所にあったのでした…。



続く。

2010年6月16日水曜日

かみ合わない会話と阿蘇五岳

10年程前に日本語を勉強していたとおっしゃっていたシンガポールのTohさんと、私よりも結構年上にも拘らずとても礼儀正しくお話しして下さいました林道派ライダー野崎さんの噛み合わなかった会話。

「あした、たかだけ行きますか?」(Tohさん)

「私ここだけ。」(と、地図の中岳火口を指さして野崎さん)

「あ~、ここだけ~。」(ナルホド顔のTohさん)


…終了。




阿蘇山、阿蘇山とよく言いますが、『阿蘇山』と言う単体の山は存在しません。地元の方にとっては当たり前のことなのですが、根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳という五つの山の総称を『阿蘇五岳』といい、『阿蘇山』は通称です。ASO BASEからもよく見える丸みを帯びた優しい形の山は往生岳で阿蘇五岳には入っておりません。とても美しい山なのに何故仲間外れになってしまっているのかはしりません(写真はASO BASEの2階から望む往生岳)。ご存知の方、教えていただけると助かるのですが。




そしてもちろん『ここ岳』という山は存在しません。Tohさんがここ岳の火口、スッゲー良かったよ!」とお友達に自慢しないことを祈ります…。

2010年6月15日火曜日

勝利!

テレビの無い宿、ASO BASE BACKPACKERSですが昨晩のゲスト、アイルランドのConorさんから「どっか阿蘇で今晩の日本戦見れるとこない?」との質問が。



今回のワールドカップ、あらかじめテレビ出そうか出さまいか検討したんですが、

1.夜11時からの試合が多い(夜遅い)

2.ゲストさんがあまり多くない(悲しいことに6,7月の梅雨時期はLow Seasonらしく、予約状況が芳しくない。資料統計的にどうか分かりませんが、自分ならばワールドカップ期間中は旅行など行かず家でワールドカップ観戦するのでなおさら旅行者が少ないのではないかと個人的には疑っていたりする。ウチはサッカー好きな欧州からのゲストさんが多いですし、阿蘇にスポーツバーなぞありませんし。)

3.昨年大みそかに格闘技をみんなで見ようとリビングルームにテレビを出したが、熱心に見てたのは自分だけだった(後で妻に相当文句言われました)

という苦い経験も踏まえて、まあ出さんでもいいか、と考えていました。




しかしそーゆーことでしたらテレビ出しますんで、一緒に観戦しようじゃあありませんか。


日本戦前のオランダVSデンマークから枝豆と柿ピーと魚肉ソーセージをツマミに発泡酒を飲みつつ(おっさんくさいとかビンボーくさいとか言わないこと)、いよいよ日本戦。


結果は皆さんご存知の通り。

とにかく、やってくれました!!これで最低あと2戦、ドキドキワクワクヒリヒリしながらの観戦になることが決定!


というわけでしばらくテレビをリビングルームに出しておこうかと思ってます。

2010年6月14日月曜日

愛称

“Nightmare start for Socceroos”
(サッカルー、悪夢のような初戦)

今朝のオーストラリアのニュース見出しです。オーストラリア代表は4対0にてドイツに完敗しました。正直オーストラリアが負けようとどうでもいいのですが、前々から気になっていたのがこの“Socceroos”です。

(Soccer + kangaroo) / 2 = Socceroo

恐らく、この代表の愛称をご存知の方ほとんどが、心の中で

「なんでカンガルーやねん! そしてなんでサッカーと混ぜるねん!!」


とツッコミのひとつやふたつ入れたか、もしくは少し小馬鹿にしたような失笑を洩らしたのではないかと思いますがいかがでしょうか?
4対0で負けて傷心中のオーストラリアのDiegoさんに、サッカルーっていうニックネーム、オーストラリア国民はどう思ってんの?と意地悪な質問をしてみました。
内心“Shame”とか“embarrass”とかそんな単語が出てくるのかと期待しましたが、案外「いいんじゃない」という感じだったので意外でした。そういえばラグビーのオーストラリア代表はWallabies(ワラビーズ)でしたもんね。あくまで有袋類に特別なコダワリをもっている国民性なのでしょう。



そして日本代表の愛称はサムライブルー(あまり浸透してないようですが)。とにかく侍ですので強そうです。
カメルーンなんて不屈のライオン(Indomitable Lions)。

今晩の、侍 VS ライオン 良い勝負が期待出来そうです!頑張れニッポン!!!



まあしかし、愛称でいうならばカナリア軍団であるブラジルなんか最弱なんですがね…。



2010年6月13日日曜日

ゲリラライブ

ご近所のお肉屋さん兼ミュージシャン、カルキさんとロカビリーな髪形がキマっていたメンバー2人によるライブが何の前触れもなく突発的に開催。




初めは私たち2人だけ、とお客さんが少なかったのが残念でしたが素晴らしい演奏ありがとうございましたー!

次回はいつ来てもらえるのでしょうか?
事前に知らされた場合はHPで告知しますね。

2010年6月12日土曜日

開幕

いよいよワールドカップが開幕しました。私は普段熱心にサッカーを見るほどのサッカーファンでもないですが、ワールドカップはやはり特別です(ニワカファンとも言います)。強豪国の試合はなるべく見たいですね。


ビール、枝豆(柿ピー、ちくわ可)、ワールドカップのシアワセ3点セットで明日の英気を養うお父さんも多いことでしょう。


しかし我らが日本代表といえば、皆さんご存知の通りあまり過度な期待は出来ない状態です。素直に応援したいのですが、3連敗したら「ホレ見たことか!」と生卵のひとつでも投げつけてやりたい、と待ち構えているお父さんも多いことでしょう(コレは多くないか)。

かくいう私も「何でカズを代表に入れないんだよ!」、と少々憤ったひとりです。だって、人気が重要な要素であるプロスポーツなんですからただ勝ちゃあ良いってもんじゃないよと思います(勝てる可能性もかなり低いですが)。



想像してみます。

ベンチのカズと岡田監督が日本が得点した瞬間抱き合って喜びを分かち合うところを。

後半40分からでもいい。カズがワールドカップのピッチに立つ姿を。

これは間違いなく鳥肌もんです。こんなドラマが見たいのです。そのワールドカップ中ずーっとカズだけを撮影するカズカメラも設置されるはずだし、その後カズのドキュメンタリー特番も100%組まれるでしょうし、カズを通して、同年代のおっさんたちだけでなく、老若男女日本中が日本代表に感情移入して熱く、熱く応援するでしょう。


マコトに残念。


それでももちろん日本代表応援しますよ。魂のこもった戦いを見せてほしいです!

2010年6月10日木曜日

Candle Night

1000000人のキャンドルナイトという運動があります。

ここ阿蘇では、阿蘇中央幼稚園勤務の清田先生が中心になってこの運動を広めようと孤軍奮闘されており、ASO BASE BACKPACKERSにもポスター持参でおいでいただき、熱い想いを少しだけ語ってくれました。




HPより誰でも参加できる“参加のしかた”、以下に引用させていただきます。


たとえば、キャンドルのあかり一本だけともして、こどもたちに本を読んであげる。
たとえば、お風呂にアロマキャンドルつかれたカラダをやすめてみる。
たとえば、とっておきのワインを開ける父(母)といつもはできない話をしてみる。
たとえば、ひとり静かに灯りを見つめる、遠くにいる大切な人を想う。
たとえば、キャンドルの灯りでご飯をたべる。恋人と平和とか戦争とかの話してみる。
たとえば、ペットと晩酌する。ひとりじゃない幸せに乾杯する。

キャンドルを灯したその後の、「火の始末」もわすれずに。




彼女は揚げものの廃油でロウソクを作ったりしているそうです。子供たちが環境問題を考えるきっかけにもなるでしょう。良い試みだと思いますね。

silent!

「しぃーーーっ!病院内ではお静かにっ!」


2010年6月7日月曜日

poem on the back

空と話し

Talk to the sky


風を友に

Make friends with the wind


大地を感じ

Feel the earth


花を愛で

Love flowers


自然と一体になる。

Be united with nature




David from Switzerland

2010年6月5日土曜日

middle of nowhere

ASO BASE BACKPACKERSはホステルワールドという大手予約サイトに登録しておりまして、予約サイトですのでやはり宿泊されたゲストさんのreview(クチコミ)があります。このレビューに一喜一憂するのは疲れるのですが、商売上どうしても気になってしまいます。

お陰さまで今のところ概ね好意的なレビューが多く、とても有り難く思っております(低い点数をいただくとかなり凹みます)。


先日そのレビューで思わず苦笑させられる表現がありました…。


『This hostel is in the (beautiful) middle of nowhere.』


み、みどるおぶのーうぇあ~…(苦笑)。

middle of nowhere :人里離れた所、何もない所、辺鄙な場所、

middle of nowhereと言われてパッと私の頭に浮かんだのは、ディスカバリーチャンネルのMAN VS. WILDのような、生きるためにヘビやら芋虫やらを捕まえて食べなければならない、そんなサバイバル的辺境のイメージだったので、イヤイヤイヤ…、そんなことはないぜよ。ウチはすぐ横にコンビニ(ローソン)もあるし、郵便局も歩いて一分だし、ちょっと歩けば24時間営業の弁当のヒライさんだって、レストランだって、スーパーだってあるし、駅も温泉も歩いてすぐだし、セレブのパンくんも近くに住んでるし…、と数々の反論も浮かびました。



まあしかし冷静に考えるとこの熟語、日本でも「あそこは田舎でなーんもないから。」とか結構普通に言いますし、きっとそのぐらいのニュアンスなんでしょうね。

それに、括弧で(beautiful)を入れてくれたことに、この方のやさしさを感じます。実際満点もいただきました。どうもありがとうございます!!感謝ですっ!